酪農ヘルパーの仕事

酪農家の方に「ありがとう」と言っていただける、うれしい仕事です。

酪農ヘルパーの仕事は、酪農家の留守をあずかる大切な職業です。

基本的な仕事は決められていますが、留守の間、牧場の管理をするわけですから、大変な仕事でもあります。でも、酪農家の方に感謝される非常にやりがいのある仕事でもあります。

そして、酪農ヘルパーは下記のような作業を1日、朝、夕で各3時間ほどの仕事を行います。ちょっと変則的ですが、時間を有効に利用できるのも、酪農ヘルパーの利点です。

※仕事のやり方は、それそれの酪農家で多少異なります。

牛舎の清掃

牛の健康に大切な牛舎の清掃です。牛は1日に人の体重ぐらいのふんと尿を排泄します。そのままにしておけば、牛舎を清潔に保てず、ふん尿がたまってしまいます。また、きれいな牛舎なら、牛たちもストレスなくおいしい牛乳を沢山つくってくれます。牛に気持ちよく牛乳を生産してもらうためには環境も大事ですね。

給餌

これは、牛に食事(餌)をあげる仕事です。一般的な搾乳牛には、トウモロコシなどの穀類(濃厚飼料)、乳酸発酵させたサイレージや乾牧草など、色々な飼料を食べさせます。飼料の内容は農家によって異なります。さらに、体重や体調によって与える飼料の量や質がことなるため、基本的に群馬では、酪農家が飼料の準備を行っておくようになっています。

搾乳

ご存じ、乳搾りです。365日、毎日欠かさずに朝、夕と行います。1頭の牛から1日に搾乳する量は、20~40リットルにもなります。毎日、このくらいの量を搾乳してあげないと、乳が張って乳房炎などの病気になってしまう場合もあります。しかも、上手にしぼってあげないと乳のでも悪くなってしまいます。一番注意をはらう大切な仕事になります。

哺乳

一般的に小さな子牛には通常の飼料ではなく、脱脂粉乳をベースにしたミルクを与えます。大きな哺乳瓶やバケツに溶かして飲ませます。バケツから飲み口が出ている容器もあります。また、生まれてすぐの子牛には初乳といって、栄養価が高く免疫物質を含む母乳を与えます。これが、病気を防ぐポイントなんですね。

堆肥の処理

牛は牛舎内にいるためふんが発生します。このたまったふんを畜舎内から、堆肥舎などに運搬します。多くの酪農家がおがくずなどと混ぜ合わせ、堆肥として利用できるように、堆肥処理施設を完備しています。

その他

基本的には上記のような仕事が中心となりますが、酪農家の留守を預かるわけですから、急な牛の出産などにも立ち会うこともあります。また、上記の作業であっても、それぞれの牧場ごとに処理方法や機械の操作などがことなるため、一つ一つ覚えることがありますが、酪農家の方に感謝される、やりがいのあるお仕事です。

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