家畜予防注射事業 (豚)
豚丹毒
病気の概要
 豚丹毒は自然界に広く分布している豚丹毒菌の感染によって起こる感染病で、品種、年齢等に関係なく感染しますが、生後3〜6ヶ月が最も感受性が高いようです。
 病状には、(1)敗血症型(急性型)、(2)蕁麻疹型(急性型、皮膚型)、(3)慢性型(心内膜炎型、関節炎型)等があります。このうち敗血症型および蕁麻疹型(急性型)では50%以上の死亡率を示すことがあります。慢性型では通常発育不良をきたし保菌豚となります。
 わが国で用いられている豚丹毒生ワクチンは優れた免疫効果と安全性を備えています。移行抗体の消失する時期を見計らい、抗菌性薬剤を避けて使用してください。また、最近、不活化ワクチンが開発されました。

▲急性型の発症豚の皮膚における淡紅色の菱型丘疹

▲関節炎型の発症豚における犬坐姿勢
ワクチネーションプログラム
子豚

●生後30〜60日齢の豚に1ml注射。

   
成豚

●6ヶ月ごとに接種。