家畜予防注射事業 (豚)
ヘモフィルス
病気の概要
 本病(豚ヘモフィルス感染症、豚伝染性胸膜肺炎)はアクチノバシラス(ヘモフィルス)・プルロニューモニエによって起こる呼吸器感染症です。臨床症状としては、発熱、湿性の咳、腹式呼吸、犬座姿勢、くしゃみ、鼻汁、食欲廃絶、嘔吐および腹部チアノーゼ等を示します。
 急性例では発病後短期間で死亡する場合もありますが、通常は不顕性感染で経過し、環境要因(輸送、高密度飼育、寒冷)や他の病原体による感染が関与することによって発病に至ると考えられています。発病は通常10%以下とあまり高くありませんが、同一群内の豚が1〜2ヶ月にわたって次々と散発的に発病します。本菌にはいくつかの血清型がありますが、本ワクチンはわが国で最も発生頻度の高い2型菌、5型菌、1型菌またはその混合によって作製されています。

▲急性例における横臥と重度のチアノーゼ
ワクチネーションプログラム
子豚

●生後5週齢の豚に2ml、追加分を9週齢で2ml。