家畜予防注射事業 (豚)
オーエスキー病
病気の概要
 オーエスキー病はオーエスキー病ウイルス(または仮性狂犬病ウイルスあるいはブタヘルペスウイルス1)の感染によって起こる急性伝染病です。幼豚における症状は、41℃以上の発熱、食欲不振、沈うつ、咳、嘔吐、下痢等を示し、神経症状としては歩様失調、てんかん様発作、けいれん等が見られ死に至ります。中豚および成豚では発熱や呼吸器症状、嘔吐等を示して、耐過する例もありますが、多くは不顕性感染で終わります。
 妊娠豚では死流産をおこします。耐過した豚はキャリアとなり終生体内にウイルスを保持し続け感染源となります。豚以外にも牛、羊、山羊、犬、猫等多くの動物が感染、発病し、神経症状(掻痔症)を示し死亡します。
 本病の防疫は「オーエスキー病防疫対策要領」によって実施されています。

▲死流産
(妊娠豚が感染するとしばしば見られる)
ワクチネーションプログラム
ポーシリスBegonia
繁殖豚

●妊娠豚においては、分娩前3〜6週間に1回。
   その後の追加免疫は各分娩前3〜6週に接種。
   または、年2回接種。

導入豚 ●導入時に1回接種。2回接種の場合は4週後に実施。
(2回接種の方が抗体が高めにそろう)
       
子 豚 8〜10週齢で1回。
必要がある場合には3週以上の間隔をおいて1回追加接種。


スバチシンオーエスキー・フォルテ
  ※出荷制限あり。(70日間)
  ※妊娠豚には注射しない。
繁殖豚

●年1回以上接種(種付け前2〜4週)

子 豚 ●生後8〜10週に1回。
必要がある場合は3週以上の間隔を置いて1回追加接種。
※2mlを耳根部または臀部筋肉内に接種。