家畜予防事業 (鶏)
ND・伝染性気管支炎(NB)
※ ユーカッスル病(ND)と伝染性気管支炎(MB)の混合ワクチンです。

病気の概要
 伝染性気管支炎は、IBウイルスによって起こる急性感染症で、致死率は低いものの全国的に発生しています(届出伝染病)。本病は日齢に無関係に発生がみられ、罹病鶏は呼吸障害、産卵障害あるいは腎臓障害などを主徴とする種々な症状を示しますが、他の感染症との合併によって病勢が悪化します。特に幼雛期における腎臓障害および成鶏期における産卵障害による被害は非常に大きくなります。IBウイルスには多くの抗原型があるため、本病の予防に種々な抗原型に対するワクチンが使用されていますが、ワクチン株と流行株との抗原性のズレが原因と思われる症例が頻繁に認められます。種々な抗原型を示す流行株に対して完全な免疫を賦与することは困難ですが、ワクチン接種によって強固な免疫を与えておくことが本病の予防あるいは被害を最少限にとどめるうえでも最も大切なことです。
▲卵巣における多数の異常卵胞
ワクチネーションプログラム