家畜予防注射事業 (牛)
IBR・BVD・PI混合
※伝染性鼻気管炎・ウイルス性下痢−粘膜病・パラインフルエンザの混合ワクチンです。

病気の概要
●牛ウイルス性下痢−粘膜病(BVD)
 BVD・MDウイルスによて起こる病気で、主な臨床症状から、粘膜病型、下痢型、発熱型及び胎子感染症型の四つに分けられていますが、わが国においては粘膜病型と下痢型が多くみられます。しかし最近、胎子感染型もしばしばみられるようになりました。
 粘膜病型は、初期感冒様症状(発熱、咳等)で、次いで鼻鏡部の小潰瘍、帯黄色の水様下痢等がみられます。下痢型は、血便を含む下痢、発熱、食欲不振等の症状がみられます。胎子感染型では、感染時の胎齢によって胎子の死亡、ミイラ化、流産、先天異常、持続感染牛等さまざまな被害をこうむります。

●牛のパラインフルエンザ(PI)
 パラインフルエンザ3型ウイルスによって起こる病気で、呼吸器障害(肺炎等)が主な症状ですが、その他、腸炎、流産あるいは乳房炎等の原因のひとつではないかと疑われており、また牛の輸送熱の原因ともされています。本病は、わが国では、ほぼ全国的な規模で発生しているといわれており、集団飼養経営での被害は極めて大きくなっています。

▲やや粘液性の鼻汁の漏出

▲起立不能に陥るとともに盲目となった胎子感染型の新生子牛
ワクチネーションプログラム
※ 種付け前4週以内及び妊娠牛への注射は避ける。
子 牛

●2mlずつを1ヶ月間隔で2回注射。