家畜予防注射事業 (豚)
日本脳炎
病気の概要
 豚の日本脳炎は日本脳炎ウイルスの感染(コガタアカイエカの媒介)によって起こる感染病で、妊娠豚が異常分娩(死流産、黒子等)を起こします。この異常分娩による損耗はわが国の子豚生産を阻害している一大要因です。ワクチンは、不活化ワクチンと生ワクチンの2種類があります。使用方法はそれぞれ異なりますが、いずれも日本脳炎の予防、特に死流産の予防を目的としています。

▲異常産胎子
(死後経過の異なる胎子が一腹に混在)

▲雄豚における陰のうの充血と水腫
ワクチネーションプログラム
※ 不活化ワクチンの使用に当たっては説明書に注意。
※ 未越夏の繁殖豚は、蚊の発生する6月までに予防接種を完了しておく。
生ワクチン

1〜2ml。1〜2回注射。

不活化ワクチン 第1回10ml。4週間後不活化ワクチン10ml。
生+不活化ワクチン 第1回生ワクチン1ml。4週間後に不活化ワクチン2ml。