家畜予防注射事業 (牛)
IBR・BVD・PI・PS・AD混合
※IBR・BVD・PI混合にPSウイルス・アデノ7型ウイルスが加わったワクチンです。

病気の概要
●牛RSウイルス感染症
 牛RSウイルスによって起こる呼吸器病です。本病は、病牛との直接あるいは間接的な接触によって伝播し、年齢、品種に関係なく発生します。病牛は鼻汁の流出、咳、気管支炎を起こし、重症例では肺炎、肺気腫もみられます。
 本病では主として、9月から翌年の5月にかけて多く発生するので、この期間に免疫を与えておくことが大切です。

▲牛RSウイルス感染症による稽留熱を伴う多量の泡沫性の鼻汁の漏出
●牛アデノウイルス感染症(7型)
 牛アデノウイルス7型によって起こる急性熱性伝染病で、呼吸器症状及び消化器症状を主徴とします。牛アデノウイルス7型は1〜11型のなかでは最も病原性が強いといわれています。 また、近年子牛の多発生関節炎又は虚弱子牛症候群の原因になることも報告されています。
 本病は、わが国では、ほぼ全国的な規模で発生しており、放牧牛及び集団飼養牛での被害は極めて大きいものです。
ワクチネーションプログラム
※種付け前4週以内及び妊娠牛への注射は避ける。
子 牛

●2mlずつを1ヶ月間隔で2回注射。